Ai sp@ce

ai sp@ce（アイスペ）についての詳細

ai sp@ce（アイスペ）は、かつてドワンゴやヘッドロック、ブシロードなどが参加する製作委員会によって運営されていた3D生活空間サービスです。2008年にサービスを開始し、主に20歳以上の成人を対象にしていましたが、保護者の同意を得ることで未成年者も利用可能でした。そのサービスは2011年に終了しました。

概要

ai sp@ceは、セカンドライフなどの仮想空間サービスと同様に、3D表示によるメタバースとして作られました。参加者は限定されたアイテムの使用やカスタマイズが可能だったものの、自由度は低く、多くのユーザーは満足感を得られず離れていく傾向が見られました。特に、原作ゲームのファン層をターゲットにした美少女キャラクターを用いたコンテンツが多く、秋葉原の街並みを再現したマップや美麗なアバターのデザインが注目を集めていました。

2008年のオープン直後には多くの参加者が集まり、ログイン困難な状況が発生しましたが、その後アイテム入手の難しさや、ゲーム要素の不足から過疎化が進み、新たな方向性を模索する必要が生じました。そこで、2010年には「水鉄砲シューティング」機能を導入する大規模アップデートが行われ、再び活気を取り戻しましたが、時折過疎化が進むこともありました。

最終的には、2011年5月にサービス終了が発表され、6月に全ての運営が終了しました。

システム

ai sp@ceをプレイするためには、ニコニコ動画のユーザー登録が必要です。ユーザーは初めてログインする際に自分のアバターを作成し、1アカウントにつき1つのアバターしか作成できませんでした。仮想空間内のマップは「島」と呼ばれ、各島にはさまざまなマップが存在しました。特に「アキハバラ島」などの秋葉原エリア再現や、人気作品の世界観を用いた島がありました。

バーチャル空間内では、アバターとしてのキャラクターを背後から見下ろす視点や、中心に立つFPS視点の表示が選べ、多くのユーザーはマウス操作を通じてアバターの移動を行いました。

プレイヤー間での通貨には「D（デレ）」と「P（ニコニコポイント）」があり、アイテムの購入や交換に使用されました。

アバターとキャラドル

仮想空間内で登場するアバターは、性別に関わらず男性型または女性型の選択が可能で、名前は自由に設定できました。キャラクターはカスタマイズが可能で、髪型や衣装の交換が楽しめました。

一方で、キャラドルはプレイヤーのパートナーとして存在し、特定のロボットまたは人工生命体のような存在と位置付けられていました。これらのキャラドルは、アバターの後ろについて行く特性があり、ユーザーが直接操作することはできませんでしたが、さまざまな動作を取らせる機能が実装されていました。

水鉄砲シューティングとゲーム要素

水鉄砲シューティングは2010年に追加され、キャラドルを操作し、敵に水鉄砲を撃ち込むTPSスタイルのゲーム要素となりました。ゲームが進むにつれ、コンティニューやアイテム合成などの機能が増え、プレイヤーに多くの楽しみを提供しました。このシューティングモードでは、成功報酬を獲得するたびにキャラドルのレベルが上がり、新しいスキルを習得することも可能でした。

結論

ai sp@ceは、そのユニークなシステムやコンテンツによって多くのファンを獲得しましたが、継続的なユーザーの満足を得ることに失敗し、最終的にサービスを終了しました。メディアミックスの一環として漫画版も制作され、ファンの思い出に残る存在となっています。

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